偽装請負
http://www.asahi.com/special/060801/
雇用における非正規社員増加として社会問題視されるようになってきた話。報道番組でもよく見かけるようになり時事問題とされているようだが、実はIT業界では古くから、たぶん20年くらい前からあった慣習である。しかしそれらすべてが諸悪というわけではなく、一定のコンプライアンスはなされていたと思う。しかし法の整備自体が完璧なものではないわけで、グレーゾーンは常に存在し、視点によって異を唱える下地はあったのだろう。表面上話題になっている出向問題は現在の日本の産業構造では仕方ない面もあるかなというのが個人的な感想である。しかし底辺ではもっと魑魅魍魎とした世界が広がっており、問題視すべき点は根深いと思っている。
ソフトウェア開発業界での請負契約には大きく分けて、設計請負契約とSES契約(システムエンジニアリングサービス)がある。前者は設計開発を受発注する関係上、完成物の納品を前提にする契約であり、完成物に対する瑕疵担保責任もある。問題視されている就労場所については、作業場所の確保という名目で受発注双方の取り決めにおいて決定することができる。但し発注側から作業者に対する指揮命令は不可とされる。後者のSESは一定の業務処理(技術支援)を委任する、いわゆる業務委託契約である。これは完成物やその瑕疵責任が無い点が異なるが、作業場所や発注者の指揮命令に関しては設計請負と同じ扱いとなる。
多くの請負会社は出向者を自社の正社員として雇用していたため、作業現場での指揮系統や請負内容の範囲には多少問題があっても、昨今問題視されるような労働者保護の不備はなかったかと思う。ところが地方から首都圏へ労働力を送り込む需要が増してくると、何でもアリな形態の会社も増えてくる。求人広告では正規社員募集を提示しておきながら、出向先が決まらなければ無給に近い状態になるという会社が多いのには驚く。他社から又借りした技術者を出向させるのもざらで、2重派遣・3重派遣どころでないケースもある。とある会社の営業リストを見せてもらったことがあるが、100名以上リストアップされているうち自社社員は1割に満たないという。リストには氏名や年齢に人月単価とスキルが書き込まれていて、客先(も請負会社だったりする)にそれを提示して選んでもらうわけだ。人身売買のようで気味の悪いリストだが、中間業者はマージンを取るだけで、出向者と顔も合わせずじまいということもざらだとか。これを闇と見るべきなのか必要悪と見るべきなのかは難しいところかと思う。個人的には否定的な考えなのだが、一刀両断できない事情を理解する考えもある。また後日に整理しよう。
雇用における非正規社員増加として社会問題視されるようになってきた話。報道番組でもよく見かけるようになり時事問題とされているようだが、実はIT業界では古くから、たぶん20年くらい前からあった慣習である。しかしそれらすべてが諸悪というわけではなく、一定のコンプライアンスはなされていたと思う。しかし法の整備自体が完璧なものではないわけで、グレーゾーンは常に存在し、視点によって異を唱える下地はあったのだろう。表面上話題になっている出向問題は現在の日本の産業構造では仕方ない面もあるかなというのが個人的な感想である。しかし底辺ではもっと魑魅魍魎とした世界が広がっており、問題視すべき点は根深いと思っている。
ソフトウェア開発業界での請負契約には大きく分けて、設計請負契約とSES契約(システムエンジニアリングサービス)がある。前者は設計開発を受発注する関係上、完成物の納品を前提にする契約であり、完成物に対する瑕疵担保責任もある。問題視されている就労場所については、作業場所の確保という名目で受発注双方の取り決めにおいて決定することができる。但し発注側から作業者に対する指揮命令は不可とされる。後者のSESは一定の業務処理(技術支援)を委任する、いわゆる業務委託契約である。これは完成物やその瑕疵責任が無い点が異なるが、作業場所や発注者の指揮命令に関しては設計請負と同じ扱いとなる。
多くの請負会社は出向者を自社の正社員として雇用していたため、作業現場での指揮系統や請負内容の範囲には多少問題があっても、昨今問題視されるような労働者保護の不備はなかったかと思う。ところが地方から首都圏へ労働力を送り込む需要が増してくると、何でもアリな形態の会社も増えてくる。求人広告では正規社員募集を提示しておきながら、出向先が決まらなければ無給に近い状態になるという会社が多いのには驚く。他社から又借りした技術者を出向させるのもざらで、2重派遣・3重派遣どころでないケースもある。とある会社の営業リストを見せてもらったことがあるが、100名以上リストアップされているうち自社社員は1割に満たないという。リストには氏名や年齢に人月単価とスキルが書き込まれていて、客先(も請負会社だったりする)にそれを提示して選んでもらうわけだ。人身売買のようで気味の悪いリストだが、中間業者はマージンを取るだけで、出向者と顔も合わせずじまいということもざらだとか。これを闇と見るべきなのか必要悪と見るべきなのかは難しいところかと思う。個人的には否定的な考えなのだが、一刀両断できない事情を理解する考えもある。また後日に整理しよう。
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